窯焚きに苦戦する
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作成日時 : 2008/07/13 21:21
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最近、夫婦揃って陶芸熱に感染した近所のこじろうさん(兼業農家)から、そろそろ本焼きをしませんかというお誘い。
この方のスタートは少し変わっています。
陶芸もいいなと思っていたら、知り合いの方が陶芸をやめることになり、ロクロ、土、釉薬、そして灯油窯、薪窯用の耐火煉瓦まで一式舞い込んできたのです。
農家なので設置場所、保管場所にはこと欠きません。こじろうさんは、いきなり窯のオーナーになったのでした。
(ただいま還元焼成作業中。酸欠ぎみに焚くので、黒い煙がもくもくと上がります。低炭素社会に逆行してます)
でも、車を買ってから免許を取るようなスタート。
とりあえず、ワタシが助手席に乗る形でサポートしているわけですが、ワタシ自身「とうしろう」などという、ふざけた陶芸結社に所属するへなちょこなので、あまりよい先導役にはなっていません。初心者マークがとれないドライバーが、教習所の教官になったようなものです。
車といえば、窯焚きは車の運転に似ています。
マイコン制御、スイッチひとつで安心確実に狙ったとおりの焼成ができる電気窯は、いわばエコカー。アナログなブロワーで灯油を噴射させる、この年代物の灯油窯は黎明期の自動車です。
かなりのじゃじゃ馬で、カンで操作しながら覚えるしかありません。
1度目の試運転は完全に失敗。灯油の過剰供給で素焼き中に作品が割れました。原因がわかって仕切り直し、なんとか素焼きを済ませ、いよいよ本焼きとなったのでした。
こじろうさん手作りのピザ窯でピザを焼きながら、温度計とにらめっこ。風量と灯油の量を調整しながら火力を上げていきます。
順調、快調。窯は機嫌よく動いてくれます。
が、天気晴朗なれど波高し。1180度から、温度計の針がぴたりと動かなくなってしまったのでした。
目標温度は1250度。このままでは釉薬が溶けません。
閃いた方法が、ブロアーの空気取り入れ口にドライヤーで風を強制的に送る「簡易ターボ」です。こじろうさんは元のオーナーに緊急コール、温度を測る熱電対の位置を変えてみたらというアドバイスをもらいました。
両方を一度に試してみると、温度計の針がぐいぐい温度が上がっていくではありませんか。
ターボが効を奏したのか、単なる位置による温度のばらつきだったのかはわかりませんが、とりあえず一件落着。
釉薬が流れて棚板にくっつくトラブルがあったものの、おおむね成功といえる、こじろうさんの初窯でした。
(伊羅保(いらぼ)の茶碗。ちょっと釉薬が流れすぎたけれど、変化が出て面白くなりました。やっぱり炎の出る窯はいいですね)
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