直売所マニアックス(21)――くさぎ菜かけ飯
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作成日時 : 2008/06/18 19:25
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前回と同じ、岡山県吉備中央町の「道の駅かもがわ円城」で見つけたもの。
食堂のメニューなんですが、「くさぎ菜かけ飯」というものがありました。
おばちゃんに「くさぎ菜って、クサギの木の葉っぱのことですか」と聞いたら、そうですよとおっしゃいます。このあたりでは、昔からクサギの若い葉を山菜として食するそうです。
クサギは、クマツヅラ科の落葉低木。その名のように、葉っぱは青臭いというか、薬臭いようなにおいがします。道路の縁など明るいところに、けっこう普通に生えています。
奥多摩あたりでは、救荒食としてひもじいときに食べたというようなことを聞いたことがありますが、ワタシ個人はこれを食べる文化圏に育っていないので、食べられるとは知っていても、あまりよく知りません。
よい機会なので注文してみました。
ご飯の上に、千切り大根の煮たもの、鳥ささ身のほぐし身、そぼろ卵、そしてクサギの炒め煮がのっていて、奄美の鶏飯のようにだしをかけて味わいます。
クサギは、噛みしめるたびに、かしっ、かしっという独特の(悪くない)食感があります。
生のときの青臭さは、さわやかな風味に変わっています。
イメージとしては、出がらしの茶っ葉を醤油で上手に味付けした感じ。
ほかのメニューは、どこにでもありそうなウドンでしたが、この「くさぎ菜かけ飯」は突出して目立っていました。地域文化というオーラを放っておりました。
ときにこういう掘り出し物と出会えるから、直売所巡りはやめられないのであります。
クサギといえば、和歌山の古座川あたりでは、ちょっと前まで、クサギの木に巣くっているカミキリムシの幼虫を「くさぎの虫」といって食べる習慣があったと、熊野在住の友人に教わりました。この話は、司馬遼太郎の『街道をゆく』(古座川街道)にも出ています。
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