自然派SOHOライターの日常 「B級田園生活日記」

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直売所マニアックス(19)――日本一(暫定)素敵な道の駅

<<   作成日時 : 2008/05/11 20:23   >>

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現在発売中のBE−PAL「ゲンキな田舎!」では、地域活性におけるデザインの役割と力について、昨年、高知県四万十町にオープンした「道の駅とおわ四万十」の直売所を例に取り上げています。

詳細は記事をお読みいただくとして、この道の駅、オープン直後からものすごい吸引力を発揮しております。
山の中なのに、なんでこんなに入館者数があるんだというぐらい。3年で黒字という計画が、大幅前倒しになり初年度から黒字だとか。
その原動力になっているのが、じつはデザインです。

とにかく、何か楽しいことがありそうだと感じられる施設なのです。
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まず、地元材を中心としたフレームデザインがかっこいい。
素材はウッド。色はアースカラー。サインポスト(表示板)までオリジナルデザインで、クール。
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せめて木の産地にある直売所は、プラスチックの収穫コンテナに並べるのはやめて、木で作ったコンテナに野菜を並べてみませんか…というのがワタシの秘かな持論なのですが、同じ考えをコンセプトに取り入れてくれているのがうれしい。
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プラスチックの収穫コンテナも田舎らしくていいよ、という声もありますが、絶対木の箱に入れたほうが有利です。高級でおいしそうに見えるし、都会のデパートなどは、むしろそういうところで演出しているではありませんか。
ひょっとしたら「この木の箱、いくらですか?」という人が出てくるかもしれないし。

この「道の駅」のトータルデザインをした迫田司さんは、自ら四万十川流域の棚田で米を作り、田舎暮らしを楽しんでいるIターン者です。
パッケージデザインや商品開発の支援も行っていて、いずれの仕事もただものではない。

たとえば直売所の売れ筋上位にある栗の渋皮煮。
大きな大きな栗なのですが、ガラス瓶越しに中身を見せるほうがインパクトがあると、わざとラベルを小さくしています。
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デザインが出しゃばらないほうがいいものもあるのだとか。

四万十川流域には「十和錦」という香り米があります。普通のコメに混ぜて炊くと非常に香ばしい、知る人ぞ知る米だったのですが、なかなか売れない。
袋がでかすぎるんじゃ? と考え、思いきってかわいい小袋に変えたら、お試し感覚で買いやすくなったこともあり、すごくよく売れるようになったとか。
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高知新聞の古新聞で作ったエコバッグというのは、じつは迫田さんのデザインでなく、地元のおばちゃんから出てきたアイデアなのですが、これも妙にかっこよい。
実際、有名なビール会社がプレミア景品に買ってくれたり、アメリカからも引き合いがあるなど話題になっています。
たしか1枚200〜300円(素材は古新聞だけれど作るのに非常に手間がかかります)。これに、1本150円の地元のお茶のペットボトルが3本入ったセットがけっこう売れていて、私が行った時も見てる間に3人買ました。
つまり、気の利いたお土産なんですね。
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日本全国を隅なく見たわけじゃないので、あくまでワタクシ的暫定ですが、この道の駅の直売所は日本一レベルが高い。哲学と思想がある。地域活性に携わっている人は、一度見に行くだけの価値はあると思います。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
実は十和村には縁あって15年も通ったはっちい隊長です。初めて迫田のデザインを見たとき、もう10年以上前でしょうか、このズ太い四万十川のどこかに、巨大化物ナマズが住んでいる!と、釣吉三平的ドキドキ感を持ったのを、昨日のことのように覚えています。そのくらい迫田のデザインは的を得てズシンと来た。

来るべき時が来たというかんじですが、お祝いメールしたところ、本人いたってフツーに、現状の問題やら不満やらのたまわってました。

放り出せば宇宙まで飛んでいきそうなところもある迫田が、地域社会の難しい問題に取組み、縛られながらも、もがき苦しみ、ゴツゴツ石を割るようにデザインを出してくる重労働が、かくまさんのような人に認めてもらうのは嬉しいことであります。

かなり今回の仕事はきつかったらしく、本人体ボロボロのようで、たまには70年代アートなど肴に、若き美大生に戻ったような酒を飲んだりしたいなぁと、思う今日このごろです。
はっちい隊長
2008/05/14 00:05
はっちい隊長のような人たちも、いろんな刺激を与え続けてきたせいでしょう、地元の人が「こんなものはどうか」と考える習慣を持っているのが、あの周囲の面白いところだと感じました。

 たとえば取材日、味付けゆで卵にホットケーキの生地をからめて揚げ、串で刺しただけのお菓子が直売所の新製品として出ていたのですが、迫田さんは、盛んに「面白い」と連発していたのが印象的でした。
しょっぱいゆで卵と甘い生地の取り合わせ。
棒で刺しただけの素朴さ。
おばちゃん(お母さん?)が自分で考えた、こういう独自性こそ「デザインの王道」だということでしょうか。
成功方程式に光を当てるという方針と、文字数に制限があるという現実のなか、記事では「問題や課題」についてはあまり触れていませんが、きわめて先進的な事例であることには変わりません。
地域づくりに関わる人にはぜひ参考にしていただきたいと思っています。
かくま
2008/05/14 13:33
ゆでたまご串揚げいいですねえ!!
たしかにあのあたりの人、特におばちゃんたちは「やりたがり」かもしれません。

一度、きのこの観察会の後、料理会になって、「スープの味付けは僕がやります」といったとき、おばちゃんたちがすごくがっかりしたのを覚えています。甘い、辛いの感覚も関東とはずいぶん違いますよね。

それにしてもその串揚げの発想までは!さすがに変わってきたのかもしれません。しかしそのおばちゃん(お母さん)というのは、もしかしたら僕がよく知ってるあの...??となるとありえるなあ、などいろいろ思ってしまい、まあそのくらい親密な場所でもあります。

なんかまた行きたくなった!!
はっちい隊長
2008/05/16 22:03

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