直売所マニアックス(16)――「ふすま」が商品になる時代
<<
作成日時 : 2008/03/08 18:00
>>
トラックバック 0 / コメント 2
直売所で見つけたものではないんですが、ちょっと驚いたのでご紹介します。
「ふすま」です。
発見地は岐阜県下呂市にあるスーパー。
ふすまって、和室を仕切っているあの扉のこと?
それは襖。
(ひとりでボケて、ひとりで突っ込んでみました)
売っていたのは、麦の糠(ぬか)の「ふすま」です。
よく、戦時中に苦労した人が「最後はふすままで食べた」というような思い出話をされます。つまり、ふすまって、人が食べるものじゃなかったのですね。
穀類の糠層は、ミネラルや脂質・たんぱく質、食物繊維が豊富であるにもかかわらず、除去すべきものとされてきました。
糠層は要するに薄皮ですから、そのままだとモソモソして食べにくい。栄養が多いぶん酸化するのも早く、調理後に匂いや雑味が出やすくなります。
手間はかかりますが、精白して糠をすっかり落としたほうが味はよくなる。その象徴がいわゆる「銀シャリ」信仰です。
糠はあくまで「副産物」で、人が食べるものではなく家畜の餌や肥料にされてきたのです。
そんなふすまが、なぜスーパーの、それも食品売り場に?
米糠は、春の筍どきになるとアク抜き用に並びます。
ふすまも、てっきり何かのアク抜きにでも使うのかと思ったのですが、違うよう。
ラベルを見たら「食物繊維やミネラル豊富な健康食品です。パン・お菓子・ヨーグルトなど、色々な食べ物、少量加えてお食べください」とありました。
つまり、健康食品という位置づけなんですね。
使っているのは、有機栽培「ハルユタカ」で、値段は500gで315円なり。
けっこういい値段しています。
出世したなあ、ふすま。
牛や馬の餌だったのに。
そういえば、昔は「貧乏人の食べ物」だとか「鳥の餌」といわれた雑穀も最近は大層な人気で、都会のエコなレストランでは有機メニューの看板食材になっています。
もし、ふすまがメジャー食材に昇格したら『ふすまで2億円稼ぐおじいさん』ってな本でも書こうかな。
ところで、穀類の食物繊維はいいですね。うちはこの2年ほどずっと雑穀入りの五分搗きごはんですが、毎日快腸です。
毒物(う●こ)が早く出ていくことで肝臓へのダメージが少ないのか、お酒の抜けも以前よりよい気がします。
|